恭子式マクロを学んで(TNさん)
私は元々腸が弱く、食べ物からだけでは、きちんと栄養を摂ることが難しい為、
食事以外に、病院で処方される栄養ドリンクを補助的に飲んでいました。
少しでも健康になりたくて、独学でマクロビオティックや自然療法などを学び、取り入れられる事は取り入れようと、大好物

だった牛肉、豚肉、乳製品、白い砂糖をやめてから、10年以上経ちますが、魚や鶏のササミ、卵、白米は食べていました。
 
去年の6月頃から少しずつ体の調子が悪くなっていた事もあり、
一度きちんとマクロビオティックを学びたいと思い、ネットで岡田先生の教室を知り、
すぐに申し込みましたが、講座が始まる一ヶ月ほど前に、動悸とフラつきの症状が進んだので病院に行くと、重度の貧血

の為、そのまま入院する事になりました。
 
入院して色々と検査をしたら、腸の二箇所に狭窄が有り、食べ物の通過障害と、

栄養の吸収能力の低下が著しい為に貧血が起きる事、

治すには手術しかない事がわかりました。

私は手術をしたくなかったので、岡田先生の恭子式マクロビオティックに頼る事にしました。

予め、先生の御本を2冊拝読し、今まで私が本で学んできたマクロビオティックとは違い、

先生のご体験から生み出された素晴らしいメソッドであることを確信していたので、迷いはありませんでした。
 
しかし、講座が始まると、影響を受けやすくお調子者の私は、先生が「いきなり、薬などをやめてはいけない」と、おっしゃっ

ていたにも関わらず、砂糖がたくさん入っている甘い栄養ドリンクを飲んでいては健康になれないと思い込み、すっぱりと

ドリンクを飲むのをやめて、玄米や繊維の強いおかずをよく噛んで、

最後に残ったカスは飲み込まずに出す、という食事法を一週間続けたら、アルブミンというたんぱく質不足により、ふくらは

ぎや太ももが二倍にふくれあがり、顔もパンパンにむくんでしまいました。

私の腸は食べ物からは栄養を吸収しづらいという事をすっかり忘れていた失敗(その1)でした。
 
それから、入院した時に短期間でたくさんの検査をした影響か、すっかり腸が弱ってしまったようで、入院する前は普通に

食べていた物が、ことごとく食べられなくなっていきました。お粥ですら腸に引っかかり、お腹が痛くなる始末・・・

これではマズイと思い、講座が始まってからも、たんぱく質不足が気になって、

時々食べてしまっていた、魚やササミ、卵をきっぱりとやめて、

馬毛の裏ごし器を使って裏ごしした玄米クリームを野菜のポタージュに混ぜた物を

主食にし、三年番茶、枇杷茶、どくだみの根のお茶のいずれかを日替わりで毎日飲み、朝は梅醤番茶を生姜のすりおろし

と梅のペーストは飲み込まないようにして、液体だけを飲み、胡麻豆腐を作って食べ、けんちん汁の汁だけを飲むなど、

先生に教えていただいた事で、私に出来る事を、栄養ドリンクも続けながら、実践するようにしました。
 
すると、入会してから3ヵ月後には、腹痛で寝込む事が無くなり、

体を動かすことが苦では無くなり、飲みづらくて2パックがやっとだった栄養ドリンクが、規定量の4パック分を楽々と飲める

ようになり、気分も明るくなりました。
 
そこでまたお調子者の私は、「揖保の糸クラスだった私の腸が、稲庭うどんくらいの太さに広がったんだ!」と、勝手に思

い込んで気が大きくなり、チャレンジ精神まで芽生えてきてしまい、

朝の梅醤番茶の生姜のすりおろしと梅のペーストを飲み込んでみたくなり、

3日続けて飲み込んだところ、4日目に完全な腸閉塞を起こし、また2週間入院する事に・・・・・失敗(その2)です。
 
病院から岡田先生に電話をかけて事情をお話したところ、
 
「失敗してもいいんです、これに学べば同じ失敗をしなくて済みます、これからも失敗はあると思いますよ、失敗しない人な

んていません、一生学んでいけばいいんです。」
 
と、温かいお言葉をかけてくださり、
 
「旅行に行ったと思ってゆっくり入院を楽しんでごらんなさい」
 
と、気持ちを明るくする秘訣を教えていただいたので、お陰さまで2週間の入院を楽しく過ごす事が出来ました。
 
今回の入院は前回と違って、体の調子が上がっていた時にやってしまった失敗による物だったので、退院してからの回復

も早く、今現在もとても体の調子が良いです。

第十一講座の、人参ペーストとホウレン草のペーストが入ったロールサンドも、

つい、調子に乗って試食して帰ってしまったんですが腹痛も無く、こういう物も、

食べられるようになっていたんだなぁと、嬉しくなりました。
 
まだまだ、甘い物が食べたくなると、もち米飴を舐めてしまったり、手っ取り早く空腹を満たすために、お煎餅に手が伸びた

りして、完璧に先生の教えを守れている訳ではありませんが、たった半年でこれだけ順調に回復しているので、このまま

一生、岡田先生の教室に通い続けて、いつか玄米を美味しく食べられるようになれればいいなと思っています。
 
先日、病院の外来に行った時に、あまりにも私が元気になった事と、血液検査でアルブミンの値が上がっていた(一度下

がると中々上がりにくい)ので、

担当医がとても驚いていました。

「てっきり手術になると予想していたのに・・・」 とも言われました。
 
入会して間もない頃は、食べて治すマクロビオティックの教室に入会したというのに、

食べる事が出来なくなってしまったなんて、

私は自分の運命がどこに向かっているのか分からなくなってしまい、

頭の中に?マークがいくつも並んでいました。

(神様、私、何か悪い事しましたか???)

いくら身体の調子が良くなっても、この疑問だけは頭の片隅で常にくすぶっていたのですが、こうしてレポートを書いてい

るうちに、少しずつ分かってきたように思います。
 
食べ物に対して欲が強く、お調子者の私には、これぐらい厳しい制限でも無ければ、すぐに調子に乗って、少しくらい肉を

食べても平気、ケーキだって大丈夫、、、というように、

自分を甘やかし、いつまでもマクロビオティックをきちんと実行できずにいたのではないか、 食べられる物が少ない今だ

からこそ、きっぱりと魚やササミ、卵もやめられたのではないか、と思いました。

何より、岡田先生に出会えたという事が、私には私の運命が、マイナスの方向に向かっているはずが無いと思えた最大

の理由です。
 
これからもずっと、先生のメソッドを信じて、学ばせていただきたいと思っています。
 
半年間、本当にお世話になりました。
 
有難うございます。
 

 恭子から一言
教室の料理も食べられず、いつも、持ち帰りなので、それでも、熱心に通ってくださり、本科にも続けて受講されます。

食べられなくても、いい効果がでているのか、心配でしたが、教室の持ち帰った料理は、ご主人が召し上がって、ご主人

の体調が良くなったということなのです。少しは、実行しないと、病気が治らない、と思ったので、玄米クリームか、もっと食

べられないようだったら、玄米スープ(うわずみ)でもいいので、飲んでみて、とアドバイスしました。それから、徐々に、良

い効果が出てきました。入院すると、お電話を下さり、私は、心を明るくするコツを、伝授します。